web制作がオワコンかどうかは、下記のように意見が分かれます。
- web制作はオワコンじゃない!今から学んでも遅くない!
- web制作はオワコン!web開発の方が将来性ある!
どちらにせよ、ポジショントークだったり、自分に都合が良い願望に近いような意見だったりが多い気がしています。
弊社は模写修行やHello Mentor(ハローメンター)を運営しているので、『オワコンじゃない!』と発信した方が都合が良いです。しかし、正直に言って、将来的にweb制作だけで食べていくのは結構厳しくなるかも?と感じています。
長年web制作やweb開発をやってきた経験をもとに、本音で書きました。
- web制作歴10年近く
- 開発・制作会社経営
- web制作もweb開発もやっているため、両方の状況がわかる
- 繋がりがあるweb制作会社や広告代理店と情報交換している
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この記事の目次
web制作の定義とこの記事の対象者
web制作はコーポレートサイトやメディアのように、情報提供が目的のサイトを作る仕事と定義します。バックエンドの開発がほぼないことも特徴の1つです。
web制作に関わる職種は、かなり大まかに分類すると下記のようになります。
- 営業
- ディレクター
- ライター
- デザイナー
- コーダー(フロントエンドエンジニア)
この記事を見てくださっている方は、駆け出しデザイナー/コーダー(フロントエンドエンジニア)が多いと思います。
- 自分はこのままweb制作の勉強をしていて良いのか
- 今後どのようなキャリアを積めば良いのか
こんな悩みがある方が対象の記事です。
web制作ではなく一部のweb制作者がオワコン
web制作がオワコンかと聞かれれば、まだ需要もあるし、周りを見ても仕事が減っている印象はありません。
web制作がオワコンかどうかの議論では、web開発と比べられることが多いです。
web開発を仕事にするほうが一般的に収入は多くなりますし、将来性もあるのは確かです。ただ、その他多くの仕事と比べれば、『web制作はオワコンでやばい!』という状況ではなさそうというのが個人的な感想です。
もっと厳しい業界はたくさんあります。例えば、昨今のAIの発展で、カメラマンやモデルの仕事は厳しくなるのではないでしょうか。
少なくとも直近数年は、web制作の需要が大きく減ることはないでしょう。ただし、制作方法の変化や需給のバランスで、一部のweb制作者がオワコン化する可能性はあると感じています。
下請けコーダーは1番危ない
簡単なサイトを作る下請けコーダーは、価供給過多で、単価が下がっている印象があります。知り合いの広告代理店の方も、安く頼めると言っていました。
今後も単価が下がったり競争が激しくなるでしょう。
web制作系のスクールやインフルエンサーの方が、コーディングを推していることが多く、このような状況になっている気がします。逆に、デザイナーはコーダに比べれば、少ないと思います。
賛否あると思いますが、web制作をやるなら、デザインもコーディングもできた方が絶対に良いと、個人的には思っています。副業・フリーランスの場合、特にです。
仕事の幅を広げることは、リスクヘッジになります。Googleの20%ルールのように、20%は別のスキルの勉強に当てた方が良いです。
言われたものを作るだけの人材はオワコン化する
コーダー / デザイナーともに、ただ言われたものを作れるだけだと、徐々に厳しくなるでしょう。
ただし、高い要求に応えられる人材は足りていません。
ギャラリーサイトによく実績が載っている知り合いの制作会社から、アニメーションが得意なコーダーを紹介してほしいと相談をもらうことがあります。できる人が少なくて困っています。
- 簡単なサイトを作れる人は増えていて、価格競争が起きている
- アニメーションなど、難易度が高いサイトを作れる人は少ない
このような現状だと感じています。
詳しくは後述しますが、総合力で勝負する / 希少性のある技術で勝負する、この2点が今後もweb制作で生きていくための鍵だと思います。
とは言え、現状は綺麗にコーディングできる人はそんなに多くないとも思っています。
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プログラミングやデザインは独学可能ですが、ほとんんどの方が苦戦します。
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web制作がオワコンと言われる理由&実際はどうか
web制作がオワコンと言われる理由は、下記の4点が多いです。
- 参入障壁が低い
- ノーコードが仕事を奪う
- AIが仕事を奪う
- 労働条件や環境が悪い
この4点に関して、解説します。
参入障壁が低い
参入障壁が低いことは、供給過多につながり、価格競争が起きて単価が下がります。
簡単なサイトを作る場合、確かに参入障壁は低いです。フロントエンドエンジニアやバックエンドエンジニアに比べると、簡単と言えるでしょう。
一方で、前述した通り、アニメーション等の高度な技術を習得することは、多くの努力が必要です。ここで言うアニメーションは、ギャラリーサイトに載るレベルの高度なアニメーションだと思ってください。
また、デザインにこだわりが強い会社の要望に答えられるデザイナーになるのも、大変なことです。
- 少し勉強して簡単なサイトは作れるようになった
- 簡単なサイト制作だけど人脈等で仕事が絶えない
このような方は、多くいます。現状に甘んじていると近い将来、仕事がなくなる可能性もあるかもしれません。
ノーコードが仕事を奪う
STUDIOをはじめ、ノーコードで作ったサイトのクオリティはかなり高いです。
一昔前は、クオリティが低く、選択肢に入りませんでした。今は予算が少ない場合やタイトな案件は、ノーコードのほうが適していると思います。
↑最近知ったSTUDIOで作られたサイトです。アニメーションも含め、クオリティーがとても高いです。
ノーコードサービスは素晴らしいのですが、自由度は落ちるので、予算と時間をかけたくない小規模サイト向けです。今後数年は、その傾向が続くでしょう。
web制作はwebサイトを作る仕事なので、ノーコードを使っても作ってもweb制作に変わりはありません。作り方が変わっただけです。
- ノーコードがあるから、web制作会社に依頼せずに自分たちで作ろう!
このようになるのは、あまりサイトのクオリティを気にしていない会社であり、仮にノーコードを使わずに作ったとしても、予算はあまり出ません。したがって、ある程度の単価でweb制作をしている会社や個人にとって、直近はそこまで大きな脅威ではない気がします。
今後もノーコードは進化するので、数年後には『小中規模のサイトはノーコードで十分!』という未来がくる可能性はあります。
AIが仕事を奪う
AIがweb制作の仕事を奪うという話しもあります。
AIがデザインするツールなど、試しましたが今はまだ使えません。AIにデザインをしてもらうなら、高品質なテンプレでサイトを作った方が良いです。
ただし、AIは今も凄いスピードで進化しているので、近い将来AIに仕事が奪われる可能性はあるかもしれません。
デザインよりも、コーディングがAIによって効率化される未来の方が、あり得そうです。近い将来、下記のようなフローで制作できるようになるかもしれません。(実際にそういったサービスは既にあります)
- デザインをもとにHTML・CSSをAIが生成
- そのHTML・CSSを少し手直し
- サイト完成
AIとはちょっと違いますが、Figmaのアップデートで、コーディングの工数はやや減りました。今後も制作工数が減る方向に進むでしょう。
労働条件や環境が悪い
労働条件や環境が悪いから、web制作はオワコンと言われることもありますが、あまり関係ないように思います。逆に、『労働条件や環境が悪い = やりたい人が少ない』になり、仕事につきやすくなるのではないでしょうか。
ただし、実際には下記のような状態です。
- 労働条件や環境は悪い場合もある
- web制作をやりたい人は多い
web制作をやれる会社に就職する場合、受託会社に入ることが多いです。
受託はクライアントさんあっての仕事なので、クライアントさん都合で大変な思いをすることもあります。良いクライアントさんと付き合うことが重要です。
副業やフリーランスでも、自分で仕事が選べるようになると、働きやすくなります。
オワコンにならないためのweb制作者の生存戦略
今後もweb制作を仕事にするには、2つの道があると感じています。
- 総合力で勝負する
- 希少性のあるスキルで勝負する
この2つについて詳しく紹介します。
今もこれからも『信用があること』は変わらずにとても重要です!責任を持って仕事をする姿勢は常に意識しましょう!
総合力で勝負する
『総合力で勝負する = できることを増やす』になります。
ただサイトを作れるだけでなく、実際にそのサイトで成果を出せると、依頼は増えるでしょう。成果を出せた実績があると、仕事が取りやすくもなります。
できることを増やすには、今持っているスキルの周辺から攻めていくと良いです。
- コーディングができる人は、デザインとライティングも勉強する
- webデザインができる人は、グラフィックデザインと広告も勉強する
企業にとっては、多くの領域をまるっと任せられれば、工数も減るし楽です。就職先やクライアントに楽させる人材になることは、重要です。
希少性のあるスキルで勝負する
できる人が少ない技術を持っていれば、有利になります。
- デザイナーであれば、イラストも作れる
- コーダーであれば、WebGLもできる
時代によってサイトの見せ方は変わってきます。トレンドをいち早くキャッチして、可能性があるところにベットするのは重要だと感じます。
コーダーの事例になりますが、現状は下記ができる人は少ないです。
- GSAPやWebGLが得意
- モダンな技術を使って制作できる(Jamstack)
安定を求めるならweb制作はおすすめしない?
安定や将来性を重視するなら、web制作1本にしない方が良いと思ったりもします。
- フロントエンドエンジニアになってweb制作は副業でやる
- マーケターになってweb制作は副業でやる
このような選択肢の方が、"安定"はすると感じています。納期がある仕事を副業でやるのはかなり大変ではありますが...。(副業に関しては、下記の記事も参考にしてください)
web制作の副業を徹底解説!実はフリーランスになるより難しい?web制作が好きで、そこで突き抜けたいのであれば、それはそれで良いです。嫌いなことをやるよりも、好きなことで生き残れる努力をしたほうが、絶対良いです。
どの仕事が将来的にオワコンになるかは、精度が低い予想でしかないです。なんなら、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアも危ないように思えてしまいます。
安定や将来性も大事ですが、情熱を持って取り組める仕事をするのが良いと思います!
独学に限界を感じていませんか?
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- 独学に限界を感じている...
- 基礎学習後に何をしたら良いかわからない...
- 自分のコードやデザインが正しいかわからない...
- 転職や副業・フリーランスのアドバイスが欲しい...
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